五城目朝市(ゴジョウメアサイチ)は県内で最も古い伝統を持ち、毎月「2・5・7・0」のつく日に、下タ町通りで朝8時頃から昼近くまで店が並びます。

地元産の野菜や山菜,八郎潟産の魚など,近郊からさまざまな品物が集まり,昔ながらの暮らしに密着した市の伝統を味わえます。
豊かな山の恵みを受けて育った山菜やキノコ。渓流で釣れたイワナやヤマメ・・・包丁や桶、ザル、衣類などの生活用品まで。暮らしに密着した市の伝統。

正月二日の初売りに始まり、福寿草の苗やフキノトウが春の息吹を伝えると、新緑と共に蕨(ワラビ)、ゼンマイなど多彩 な山菜が並びだします。そこに色鮮やかな野菜が加わりはじめて、8月は盆市。夏の鮮やかさが過ぎて、栗やキノコが顔を出し、大根や白菜な

五百年の歴史が息づく
500年前、西暦1495年、馬場目の地頭・安東季宗が齊藤弥七郎に命じて、町村に「市神」をまつらせ、市を開いたのが始まりと伝えられています。その後、馬場目城が滅び、藤原内記秀盛が地頭として一円を納め、山よりの町村から谷口の砂沢城下にある五十目に市が移され、物と人がさらに集まり発展します。

江戸時代は、久保田と能代や槍山の中間、そして阿仁鉱山への物資補給の基地となり、市は流通 の拠点として栄え、さまざまな職人が集まり、農作業や生活に必要なものすべてがそろっていました。

戦後六斎市から、「2・5・7・0」の付く日に行われる十二斎市になりました。
市は、民衆のパワーにより、さまざまな時代のうねりをのりこえ今日も繁栄し続けています。